- さや
- I
さや【佐屋】愛知県西部, 海部郡の町。 近世, 東海道脇往還の佐屋路の宿場町。IIさや【匣鉢】陶磁器を焼くとき, 保護のために素地(キジ)を入れる耐火粘土製の容器。IIIさや【明・清】(多く「に」を伴って)(1)あざやかなさま。 はっきりしているさま。
「背なのが袖も~に振らしつ/万葉 3402」
(2)清らかなさま。 さっぱりしているさま。「菅畳(スガダタミ)いや~敷きて我が二人寝し/古事記(中)」
(3)音が静かな中にひびくさま。 木の葉などがざわめくさま。 さらさらと。 ざわざわと。IV「笹の葉はみ山も~にさやげども/万葉 133」
さや【紗綾】平織りの地に綾織りで文様を織り出した光沢のある絹織物。 サアヤ。Vさや【莢】マメ科植物の種子のはいっている殻。VIさや【鞘】(1)刀剣の刀身の部分を入れる筒。「~を払う」
(2)物を保護するためにかぶせる筒。 サック。 キャップ。(3)売り値と買い値の差。 また, ある銘柄の市場による相場の差。 差合い。「~をかせぐ」「利~」
~を取・る売買の仲介をして, そのとき生じた値段の差の一部を利益として取る。 さやをかせぐ。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.